1996年 ポルシェ911 993カレラ
忘れもしない1989年10月 MIZWA八王子サービスセンターの新規オープンに伴い目黒から異動になった。
オーバーホール班に配属され、3年間寝ても覚めてもエンジン・エンジン・ミッション・エンジンの
オーバーホールの繰り返しだった…。あのネジ締めたかなぁ?なんて寝ながら考えたり、夢に出てきた。
翌朝確認して締めてなかったということは一度もなかったが。
ギャランティードポルシェ(認定中古車)の加修の責任者になってからも、
こだわりは深く、商品車も “バンバン” オーバーホールした。空冷を見ると当時を思いだす。
100%オイル漏れのないクルマはそうそうない。どうしてもオイルが滲む構造だし、
欧州や北米の環境とは、かけ離れた東京の走り方では滲んで当然。
ガレージが汚れるとか、車検が通らないレベルとかじゃなければ
気にしなくていいと今は思えるようになった。漏れることを批判するより優れた名機であることを褒めましょう!
2008年 ポルシェ911 997GT2
お客様のご依頼でレーダー探知機を取付けました。
GT2は室内にエンジン音やらミッションノイズが響き渡るので、レーダーの音が聞こえづらい。
アドラーではスピーカーをルーフに隠し、耳元で聞こえるように設置します。
これで安全運転でドライブを楽しめます。安心安心!
1年前に交換しましたが、また切れてしまいました…。
ベルトを交換する際には、緩めに張って初期伸びをさせます。ガンガンに暖めて!
翌朝、冷間時に初期伸び分を張り直してOK!
それほど慎重に張りを調整しているにも関わらず…。
よく見るとプーリーのベルト当たり面がザラザラ。これが原因か!!
964といえど触っていたのは新車の時なので、こんな原因で切れるとは想像も…。
タイロッドエンドのブーツも切れ、おまけにエンジンを止めると
アディショナルクーリングモーターが “ギーギー”うるさい!
6,000Km走行のターボ。
写真を撮り損ねたのですが、エンジンオイル、ブレーキフルード、バッテリーの交換。
ハイフレアのチェックも忘れません!
80,000Km走行の996カレラ4S。
MIZWA時代から魂を込めて整備しており、生涯整備記録簿が2冊目です。
そんな車両滅多にありません。走れば大げさではなく新車のようです。
車検といっても交換する消耗品は、
ブレーキフルードとワイパーブレード、フロント左ポジションランプバルブの交換だけでした。
決して手抜きではなく、走行距離相応に消耗品を交換している結果です!